「疾病ビジネス」を禁止しよう:
ケムニッツプログラム
私達は何をなすべきか?
これらの事実から、全く新しい構造の医療制度を持つ必要性が強調されます。毎日私達はこういった理不尽な行為が引き続き行われるのを認め、何千人もの人々がその命を犠牲にしているのです。私達は何をすべきでしょうか?
アメリカでは、34州の司法長官が喫煙による医療費の償還を求めてタバコメーカーを訴えました。タバコジャイアンツと呼ばれるタバコ会社はその訴えに震え上がり、その製品で生じた損害の賠償として4000億ドルという究極とも言える罰金に直面しました。もちろん、彼らは自分達が犯した罪を全て知っていました。もし私が間違っていなければ、製薬企業によって何百万人の人々や世界各国の公共機関にもたらされた損害は、タバコによる損害の数倍をくだらないはずです。
事態を変革する最も重要な取っ掛かりは、製薬企業の理不尽な行為を非難するだけでなく、自ら進んで新しい医療制度の構築に参加することから始まります。製薬企業カルテルのくびきから解放されたあかつきには、人類の健康改善の前途は驚くべくものになるでしょう。極めて一般的な疾病に関しては、次の数世代内にコントロールできるようになります。また、平均寿命は10年以上延長するでしょう。健康なままでの加齢は稀なことではなく、ごく当たり前になるでしょう。
私は人類の歴史上で、かってこれと同じように強力な小利益集団にからめ取られた状態から人類が自らを解放した事例が無かったかどうかと自問してみました。そして、ここに歴史的な類例をご紹介します...
歴史は繰り返す: 誤った依存からの解放
500年前にあなたがヨーロッパのどこかで暮らしていると想像してください。人口の80パーセントは想像に絶する最悪の状態で暮らす農民です。読み書きができず、子供の二人に一人は本来なら予防できる幼児性疾病で5才の誕生日を待たずに死んでいきます。公爵や土地の有力者へ納める年貢のために、あなたは殆ど無一文です。
当時のヨーロッパで唯一の教会であるローマ教会は、何百万人もの信者に向かって「天国へ行きたければローマ教会に従う以外ない」と断言しています。
免罪符を買わないとあなたの魂は煉獄に、あるいは直ちに地獄に墜ちることになるとローマ教会は言うのです。ローマの教会はこのようにして当時の通貨であった何百万ターレルを忠実な信仰者から免罪料という形で強奪しました。強奪された免罪料は当然世俗的な目論見のために使用されました。例えばローマのサンピエトロ大聖堂の再建や贅沢な金の装飾などに使われたのです。安定した収入を確保するために、免罪料の取立て人は定期的に中世のヨーロッパの村や町を訪れました。彼等の謳い文句は:「ターレルがこの金庫に入った音が響けば、魂は煉獄から抜け出す」でした。そこで葛藤がはじまります。最後の1セント銅貨を使って子供に食べ物を与えるべきか、あるいは、自分の魂が天国へいくための切符を買うべきか、自分で判断ができません。しかし、1517年10月31日、ある若い僧がヴィッテンベルク城の城壁に抗議文である35ヶ条の論題を釘で打ち付けました。
マルティン・ルターのメッセージは簡潔で明瞭でした:「天の鍵はあなた自身の中にあるのだから、ローマ教会も誰も天への鍵を売ることはできません。」このメッセージは単純なものではありますが、精神的な解放の旋風を吹き起こしました。急に何百万人もの人々が、数十年間、ローマの無限の富というたった1つの目的のために自らが騙され搾取されていたことを悟ったのです。
解放の嵐は非常に強力だったので、世界の既存のシステムは崩壊し始めました。わずか4年後の1521年4月18日、ルターはヴォルムス市の帝国議会で皇帝の面前に召喚されました。皇帝カール5世およびローマ教皇特使は、古臭い秩序を安定させるため、ルターに行為の撤回を強要しました。しかしルターは撤回しませんでした。
この日のヴォルムスは、この一千年間で最も重要な一日となりました。というのも、この日が一千年間の発展に比類のない影響を及ぼしたからです。百年にわたる精神的な奴隷的束縛から人々の心は解放され、不可逆的なものとなりました。
何百万人もの無学の農民が、ドイツ語で書かれたバイブルの助けを借りて読み書きを学びました。16世紀の間に、ヨーロッパの文盲率は80%から20%まで下がりました。今や人々が字を書けるようになったので、通商や貿易が開花し始めました。
ルターの同時代に生きたウルリヒ・フォン・フッテンは、信じられないような解放の感想を記述しています:「生きることはなんて素晴らしいことなのだろう。」中世の時代はこれを最後に幕を下ろしました。人間の精神および知性の解放は社会のすべてにおける資源を解放し、ヨーロッパをこの地球上で最も影響力のある大陸にしました。
それから500年たった今でも、私達はかってと同じ様な依存の中にいます。今回はその依存が心や知性に関するものではなく、私達の身体や健康に関するものなのです。ちょうど500年前に、何百万もの人々が精神的な幻想のために最後の金銭を奪われたように、今日では製薬業界が私達の健康を奪い取っているのです。
この幻想にも終止符を打つ時がきました。今日提言するメッセージは500年前のように簡潔なものです。あなた自身以外の誰もあなたの健康の鍵を握る人はいません。500年前の知的解放の例を見ればわかるように、人類の健康への解放は、社会の全域にわたって様々な資源を解放することになります。
私達は、もう1日たりとも待つことはできません。今日、ここケムニッツで人間の健康のための解放を目指した論題を壁に打ちつけます。しかし、これらは論題以上のものです。臨床研究の結果は既にこの論題を確認しています。今日、私達は世界的な規模の新しい医療アプローチの基盤になるともいえるケムニッツプログラムをここに示します。
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