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謎を解く方法

これから心臓病を撲滅するという私達の使命に、あなた方もぜひ賛同して頂きたいと思います。私は、真実が経済的には強くともモラルに欠けた利益集団にうち勝つことを確信しています。プレゼンテーションの次の部分では、この歴史的なプロセスで私達が今までに辿った道のりを、あなた方にお見せします。

1991年に刊行された私の著書「心臓病の謎を解く方法」では、この病気に関する新しい知見の基礎が記されています。心臓発作と脳卒中が実際には病気ではなく、慢性的なビタミン不足の直接的結果である点を明かにしたのは、この本が最初でした。また、将来は循環器系の疾患がこの世からなくなり、先の世代の人々には基本的に無縁の病気となりうることも明かにしました。

当時、私はカリフォルニアのライナス・ポーリング研究所で循環器科研究部長をしていましたので、2回のノーベル賞受賞者であるライナス・ポーリング博士に、「共著者となって、この深甚な影響を持つ結論をサポートして欲しい」と頼みました。博士は、ご自身のライフワークが引き継がれたことに意を強くされ、喜んで同意して下さいました。

この科学界のセンセーションは素早く製薬企業の重役室にまで伝わりました。それと同時に、何百万人もの人々がこの発見の意味を理解した場合、数十億ドルの製薬ビジネス市場が崩壊してしまうことも直ぐに明白となったのです。これに対する対策として、製薬企業はいかなることがあってもこの情報の普及を阻もうと、世界的なカルテルを結成する決定を下しました。

製薬企業カルテルの犯罪的対応

この非倫理的な計画を実行するため、製薬企業カルテルは大勢のロビーストを雇っています。ワシントンDCだけでも1000人を超えるロビーストが製薬企業のために働いています。議員1人につきロビースト2人という勘定です。この人数はドイツに関してもほぼ同じです。各ロビーストの目的は、枢要な先進工業国において世論と立法に影響を及ぼすことなのです。彼らは日々、製薬企業カルテルの利益のために働いています。科学界・医学界のオピニオンリーダーの中にも、製薬企業カルテルの影響を受けている人が数多くいます。

米国科学アカデミーは当初、「心臓病の謎を解く方法」に対応する医学上の画期的研究を発表すると約束していました。しかし科学アカデミー内の製薬企業カルテルの影響によって、わずか数週間後にこの予定はキャンセルされました。「心臓病に謎など有りえず、従って解く方法など有りえない」という論調でした。この解けない謎がアメリカや諸外国の人々の命を刻々と奪い続けていることなど、このお歴々方の頭にはちらりとも浮かばなかったのです。しかし、私達はためらわず、カナディアン・ジャーナル・オブ・ニュートリショナル・メディスン (Canadian Journal of Nutritional Medicine)誌にこの重要な研究結果を発表しました。

私達はそれ以外にも、この命を救う情報を迅速に普及できる方法があれば、何であれ全て試みました。強力なパートナーの助けを得て、世界規模で人類の健康を改善しようと考え、何十という製薬企業にこの心臓病の新療法に関する情報を提供しました。1991年、全ての製薬企業が、ただ1社を例外として、私達に「ノー」と言ってよこしました。その例外の1社とは、世界最大のビタミンCメーカーであるホフマン・ラ・ロッシュ社です。1991年11月、私は自分の研究をスイスのバーゼルにあるラ・ロッシュ社本社の研究部に持ち込みました。ラ・ロッシュ社は直ぐにこの医学上の画期的研究の世界的な重要性を理解してくれました。しかし、それから間もなく、同社も共同研究はしないという意向を伝えてきました。ホフマン・ラ・ロッシュ社の表向きの拒絶理由は、「自社の競合相手の画期的研究を助成するために資金援助はしたくない」というものでした! 何という驚くべき言い訳でしょうか!

それから5年後、私達が成し遂げた事の本当の意味が世界中で明らかになりました。ビタミンC、リシン、その他、私の研究で述べられていた自然物質の需要が世界的に増大すると考えたラ・ロッシュ社は、こうした自然物質の原材料の価格を人工的につり上げるために、この情報を利用しました。それのみならず、ドイツのバイエル社、アメリカのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社と共にラ・ロッシュ社は、私の研究で名前が挙がっていた自然物質の価格を固定する目的で犯罪的なカルテルを作ったのです。この様な製薬企業が心臓病撲滅のための情報普及に一銭たりとも使いたがらなかったとは、呆れるではありませんか。同時に彼らは、これらビタミン製品の小売価格のほぼ2倍に相当する金額で原料を売るというやり方で、この製法を徹底的に喰い物にしたのでした。

1997年1月30日、ニューヨーク・タイムズ紙は、合衆国連邦検事がアメリカ史上で最も大規模な犯罪的価格固定のケースを曝露したと報告しました。ニューヨーク・タイムズ紙に引用された連邦検事の弁によると、この不正の規模は非常に大きく、「文字通り、数百に及ぶ製品と消費者のほぼ全員」が影響を受けたということでした。重要証人は、この犯罪的行為がラ・ロッシュ社、バイエル社、その他企業の最上層部からの指示で行われたと述べています。この企業側の首謀者は「マスター」と呼ばれる人々であり、その手先となって汚い仕事をやらされていた部下達は「シェルパ」と呼ばれていたそうです。こうした企業全ては有罪となりました。

ですから、これからは、何百万という人々の健康と生命を犠牲にしても些かの良心の咎めも感じないラ・ロッシュ社、バイエル社、その他の製薬企業を、私達は堂々と「犯罪者」と呼べるわけです。

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